第V部 · 現実世界のAI
法と社会
第21章読了目安 13分更新:2026年9月
21.1著作権と知的財産
21.2ディープフェイク、偽情報、民主主義
21.3プライバシーとデータ保護
21.4監視、バイアス、差別
21.5責任、司法、肯定的な側面
要点(第21章)
- 著作権:米国では学習はフェアユースと判断される方向にあるが、海賊版の利用は制裁を受け、生成コンテンツについての責任は未決着のままである。ライセンス市場が生まれつつある。欧州では、初の判決(ミュンヘン、2026年7月、未確定)が、著作物の記憶を理由に音楽生成サービスの責任を認めた。
- ディープフェイク:詐欺、偽情報、民主主義への脅威。根深い危険としての「嘘つきの配当」。対抗策は部分的なものにとどまる(検出、追跡可能性、2026年8月以降のEUでの表示義務)。
- プライバシー:AIは機微なデータを推測できる。欧州ではGDPRが厳格に規律しており、AI規則との整合が課題となっている。
- 監視とバイアス:利用のあり方は地域によって異なり、最も弱い立場にある人々に及ぶアルゴリズムによる差別のリスクがある。
- 責任(AIに法人格は認められない)、予測的司法(バイアス)、プラットフォームの力。しかし同時に、大きな肯定的な側面もある。障害のある人々のためのアクセシビリティである。
民事法から、国家主権の最も機微な領域へ。第22章では防衛と国際安全保障を扱う。